家庭用脱毛器の使い方

いろんなタイプの家庭用脱毛器がありますが、基本的な使い方はどれも同じです。

準備として、

  • まず毛を剃っておきます。
  • 次に、脱毛器のパワーを調節します。

脱毛作業は↓ここから。

  1. 肌を照射「前」冷却、
  2. 脱毛の光を照射したら、
  3. 照射「後」冷却します。

これの繰り返しです。

最後にアフターケア

  • もう一度肌全体をクールダウンして、
  • 化粧水等で保湿ケアをします。

それでは、具体的な手順の流れを見ていきましょう。

脱毛前の準備

毛を剃る

脱毛器を使う前には処理部分の毛を剃っておく必要があります。

カミソリなら前日までに剃っておく

カミソリで毛を剃ると肌がダメージを受けます。脱毛の光も肌にダメージを与えますので、この2つのダメージが重なると肌荒れや感想などトラブルを起こしてしまいかねません。

カミソリで剃る場合にはできるだけ前日までには剃っておき、直前の剃毛はなるべく避けた方が無難です。2~3日前に剃っても剃っても問題ありません。

電気シェーバーがオススメ

直前に剃る場合は、皮膚ダメージの少ない電気シェーバーかトリマーがオススメです。

毛を剃る理由

なぜ毛を剃らなければならないのか?と疑問に思われるかもしれませんが、これには大きく2つの理由があります。

パワーを弱めてしまわないように

毛が伸びていると、脱毛のパワーを弱めてしまいます。

脱毛は、毛穴の奥にある「毛乳頭」という部分にダメージを与えて弱らせることで、毛が生える力を失わせる仕組みです。

毛が長いと、毛の「伸びた部分」にも脱毛の光が当たって、その分の光パワーが無駄に消費されてしまうのです。

肌ダメージの防止

脱毛器の照射口を肌にあてた時、伸びた毛が照射口と肌の間に挟まって、毛が寝ている状態になります。

すると、光を照射したときにこの寝ている毛が発熱して、肌にダメージを与える恐れがあります。

ヤケドするほどではありませんが、肌に余計なダメージは与えたくないですよね。

パワー(照射レベル)の調節

家庭用脱毛器は、光の出力が調節できるようになっています。

光を照射すると、パチンという痛みや熱さを感じます。照射レベルを高くすればこの痛みは増し、脱毛効果も高くなります。

軽い痛みを感じる程度で、苦もなく続けられるレベルが最適です。

パワーは部位によって変える

最適な出力レベルは、脱毛する各部位によって違います。

脚や腕は高い照射レベルでも痛みが小さい場合が多いですが、
ワキやVラインなどはそれと同じレベルだと強い痛みを感じる場合が多いので、少し出力レベルを下げる必要があります。

脱毛の光は「メラニンの黒い色」に反応します。毛が太く濃い部位や、肌が色素沈着(黒ずみ)を起こしている部位は、脱毛の光がより強く反応して、痛みが増すのです。

ですが脱毛して毛が薄くなってきたり、ムダ毛の自己処理が減って色素沈着した肌の色が薄くなってきたら、照射時の痛みは和らぎますので、その時は照射レベルを上げて処理ましょう。

おすすめはレベルMAX照射!

家庭用脱毛器は出力レベルが調節できるようになっていますが、やはり最大レベルで照射するのが最も効果が高く、しかも最大照射の方がカートリッジ1個あたりのコスパも良いです。

でも痛みが・・・、皮膚ダメージが・・・、と思われるかもしれませんが、「次の項目」で説明する「照射前冷却」をしっかり行うことで、痛みやダメージはほとんど無くなります。

しっかり冷やして→レベルMAX照射。これがベストなやり方です。

脱毛作業

照射前冷却

光を照射する部分を、保冷剤などで数秒間冷却します。

冷却せずに家庭用脱毛器を使う方もいらっしゃいますが・・・、お勧めできません。

効率よく脱毛効果を得るためにも、照射前の冷却は必ず行うようにしましょう。

照射前の冷却が大事な理由は、2つあります。

照射時の痛みの軽減

肌を冷やすことで、照射時の痛みを和らげることができます。

その分、出力レベルを上げて照射することが可能になりますので、脱毛効果を高めて効率的に毛を減らしていくことができます。

肌をダメージから守る

脱毛の光はメラニンの色に反応して発熱します。メラニンは毛だけでなく肌にも存在しますので、肌も若干の発熱を起こします。

ですので、あらかじめ肌を冷やしておくことで発熱しても高温にならないようにしておく必要があるのです。

冷却すると脱毛効果が落ちるのでは?と心配になるかもしれませんが・・・。実は、わずかに効果は下がるようです。

しかしそれよりも、出力レベルを上げて脱毛効果を高めたり、肌を熱から保護するメリットの方がはるかに大きいので、照射前の冷却は必ず行うようにしましょう。

ワンポイント!

保冷剤が脱毛器についてくる場合がありますが、付属の保冷剤は小さいので、100均で大き目の保冷剤を用意しておくと便利です。保冷剤が大きいと、「照射前の冷却」と「照射後の冷却」を同時にできますし、冷却効果もアップして、さらに時短にもつながります。

ちなみに、お湯に水溶き片栗粉と塩(防腐剤がわり)を混ぜて、食品冷凍用のフリーザーバッグ(ジップロックなど)に入れて凍らせると、簡単に自宅で作ることもできますよ。

光を照射

脱毛したい部分に光を照射します。この光は電灯のようにずっと光っているのではなく、強い光が一瞬だけピカッと光ります。

肌に照射して、→位置をずらして、→再び照射して、を繰り返して次々と照射していきます。

理想は、

  • 照射した範囲が重ならないように、
  • また隙間(照射漏れ)ができてしまわないように

することですが、そんなに上手にできる人はほとんどいないでしょう。

また、冷やして一発照射、冷やして一発照射、この繰り返しが基本ですが、ここまで神経質にやる必要はありません。広範囲を冷やして、まとめて照射する方法が、最も効率的です。

照射時のコツ

特に「照射口の小さな脱毛器」によくあることですが、作業途中で、どこまでが照射した部分か分からなることがあります。

たとえば、縦に一列ピカッ、ピカッと照射したとします。次はその「となりの列」を照射するのですが・・・。前にやった列との境目が、もう分からなくなっています。

これが、「重複照射」や「照射漏れ」の原因となってしまいます。

この対処法としてオススメしたいのが、「肌に目印を付ける」方法です。

化粧用の白いペンシル(黒っぽい色はダメです)などで、縦でも横でも良いので薄い一本の線を引きます。それを目印にして照射していきます。目印から離れた位置まで処理したら、さらにもう一本、線を引きましょう。そうすれば照射した箇所を見失うことなく、効率的に作業できますよ。

照射後冷却

照射後に冷却する目的は、肌の炎症を抑えることです。

脱毛の光は毛を作り出す「毛乳頭」だけでなく、「肌」にも熱ダメージを与えます。すると肌は炎症を起こそうとします。

炎症とは本来、肌が刺激を受けた時に肌を守るための防御反応です。しかしこの炎症自体が逆に肌を傷めてしまう原因となってしまいますので、炎症の原因となる「熱」を早く鎮めることが望ましいです。

炎症が起きると肌に赤みが出て、長期化すると色素沈着(黒ずみ)を起こしてしまう可能性があります。

そのため、ヤケドの対処法と同じように、しっかり冷やすことがとても重要です。

アフターケア

肌のクールダウン

脱毛処理中に照射後冷却を行いましたが、それとは別に、作業終了後にもう一度冷却を行った方が良いでしょう。

保湿ケア

脱毛した後の肌は乾燥しがちです。顔用の高価な化粧品でなくても構いませんので、化粧水などで保湿ケアをしましょう。

赤みが引かない場合は軟膏を

万が一、炎症を起こしてしまって、時間が経っても赤みが引かない場合は、炎症を鎮める軟膏を塗っておくと安心です。

脱毛クリニックでは「リンデロン-VG軟膏」や、そのジェネリック医薬品である「デキサンVG軟膏」が処方されます。これらは処方薬ですのでドラッグストアで買うことはできませんが、これと似た成分の市販薬、「ベトネベートN軟膏AS」はドラッグストアで購入することが可能です。

もちろんこれでなくても良いので、使用目的を薬剤師さんに伝えて選んでもらいましょう。

軟膏が必要になるケースは少ないと思いますが、お肌の弱い方は、あらかじめ用意しておくと良いかもしれませんね。


脱毛器の紹介