トリア4X、ケノン、LAVIE(第2世代)の商品レビュー

いろんな脱毛器がありますが、実用的な商品と、そうでない商品があります。

どれを選んで良いか分からないという人も多いと思いますので、このページでは当サイトで最も実用的だと思われる商品を実際に使用して評価してみます。

トリア、ケノン、ラヴィ

今回使用したのは上の写真の、左からトリア4X、ケノン、そしてLAVIE(第2世代)の3機種です。トリアとケノンは有名ですのでご存じの方も多いかもしれませんが、もう一つのLAVIE(ラヴィ)は、当サイトでいろいろな脱毛器を調査した中で、比較的実用的そうに思われた機種です。

これら3機種をパワーなど色々な項目で、それぞれを比較してみました。

総合評価

トリア4X

パワーは「さすが!」といったところ、最大パワーの「レベル5」は必要ないかも知れませんね。

ただ、照射口の狭さや充電切れのため、サクサクと作業を進めるということが難しいです。

照射する部分を見ながらの作業になりますし、運転音もうるさめなので、テレビを観ながらの作業には向いていないような気がします。

オススメ度は、★★★☆☆

ケノン

パワーはかなり強く、最後までしっかり脱毛できると思います。

照射範囲が広くチャージ時間も短いため、作業がスピーディーに進みます。また、横にずらすだけで次の照射が出来るので、手元を見なくてもどんどん照射していけます。

パワー、スピード、使いやすさが揃った、本当によくできた脱毛器だと思います。

オススメ度は、★★★★★

LAVIE

パワーは、まあまあといったところです。

それよりも、照射口付近が熱すぎて使い物にならないという、致命的な欠点がありました。熱さのせいで照射時の痛みも倍増しますし、熱いので照射したらすぐ離して、照射したらすぐ離して、と作業がすごく大変です。

ハンドピースの形状にも欠点があり、まず照射口が裏側に付いていて、あてたい部分が見えないということ。また持ちにくく、さらに、狭い部分には入り込みにくいです。

手元を見ながらの作業になりますし、かなり大きな音が出ますので、テレビを観ながら作業するのは困難だと思われます。

オススメ度は、★☆☆☆☆

各項目での性能比較

パワー

実際のパワー(熱量)を測ることは出来ませんし、測定方法によっても違いが出てしまいますので、今回は実際に最大レベルで照射したときの、効いている証ともいえる「痛み」をパワーの判断基準とします。

「痛み」を感じやすいように、本来はあまり良くないのですが、照射箇所の事前冷却なしで照射しました。くれぐれも真似しないことを、強く強くおすすめします。

照射部分

トリア

トリアは5段階調整ですので、レベル5で照射します。

トリア、パワー5痛いです!本当に痛いです!体がビクッ!!!と勝手に動きました。照射範囲が狭いので「チクッ!」という激しい痛みです。もしこれがボタンプッシュ照射式だったとしたら、多分怖くてボタンが押せません。

冷却すると痛みを感じにくいのですが、今回は実験のためあえて冷却せずに照射しました。しかし、痛覚が麻痺していなければこんなに痛いのか!と驚かされます。

この痛みの度合いを「」として、ケノンやLAVIEをそれぞれ評価していきます。

ケノン

ケノンは10段階調節が出来ますので、レベル10で照射します。
(エクストララージカートリッジを使用)

ケノン、パワー10これは痛いですね!すごく痛いです。トリアのスポット的な弾かれたような激しい痛みとは違って、ケノンは照射範囲が広いのでビシッ!と叩かれたような痛みです。また照射範囲が広いせいか、「熱さ」を感じます。

とはいえ、トリアよりはまだマシな感じです。何発も連続で照射するには・・・勇気が要りますね。

痛みの度合いは「」といったところでしょう。
(プレミアムカートリッジやストロングカートリッジは、もっとパワフルです。)

LAVIE

LAVIEは7段階にレベル調節が出来ますので、レベル7で照射します。

ラヴィ、パワー7これも痛いです。が、やはりケノンやトリアに比べると我慢できるレベルですね。

「痛い」というよりは、「熱い」といった方が正しいかも知れません。ハンドピースの照射部分が異常に熱くなるので、痛いのか熱いのか分からなくなります。照射時には、熱のせいで余計に痛く感じます。

照射しなくても肌にあてているだけで、熱による痛みを感じます。

感じた痛みは「3」くらいですが、熱による痛みを差し引くと、フラッシュによる実際の痛みの度合いは「2.5」といったところでしょうか。

「パワー」総合評価

強さは、当サイトの評価としてはトリアが5、ケノンが4、LAVIEが2.5、という結果になりました。

レーザー脱毛器のトリア4Xは、さすが!といったところでしょうか、パワーに余裕があります。

ケノンも電力600Wだけあって、さすがのハイパワーです。
プレミアムカートリッジを使えばトリア以上のパワーが出せます。

LAVIE(新型・第2世代)は前のバージョンより少しパワーアップしたとはいえ、少し物足りない感じがしました。毛を薄くするくらいなら回数をこなせばなんとか出来ると思いますが、ツルツルにするにはどうでしょうか?

LAVIEのMAXパワー「7」が、大体、ケノンの「7(10段階中)」、トリアでいえば「3(5段階中)」と同じくらいですね。

照射範囲

脱毛器選びに重要なのが「照射範囲」です。一発で照射できる面積が大きいほど作業が楽で早く終わります。時間の惜しい人や、面倒くさがり屋な人にとってはとても重要な項目です。

左から、
トリア(直径1㎝の円形で0.785cm2)、ケノンは(3.7㎝×2.5㎝で9.25cm2)、LAVIEは(3㎝×2㎝で6cm2)です。
(同じ高さになるように、トリアとLAVIEは台に乗せて撮影しました。)

照射口の大きさ

こうして並べて見ると、照射面積の広さの違いが分かりやすいですね。
図にしてみると、下の図のようになります。

脱毛器の、照射面積比較

チャージ時間

チャージ時間(照射間隔)は、1発照射してから次の照射までに要する時間です。この時間が短いほど、パッパッと次々に早く照射できます。

メーカー発表ではトリアが0.6~1.5秒、ケノンが2.5~5秒 、LAVIEが3~8秒となっていますが、実際のチャージ時間をそれぞれ計測してみました。計測方法は、1発目でスタート、2~6発目までの5発の平均チャージ時間を求めます。

それぞれ、最大照射レベルでの時間を計測しました。

トリア (レベル5で測定)
自動モードのみ 1.6秒

ケノン(レベル10で測定)
自動モード 7.0秒、手動モード 5.3秒

LAVIE(レベル7で測定、手動は1発、自動は2連射)
自動モード 9.5秒 、手動モード 8.9秒

照射面積あたりの時間

上の結果を見ると、トリアがダントツで早くスピーディーに脱毛作業ができそうに見えますが、大切なのは「時間あたりにどれだけの面積を処理できるか」ですね。

そこで、10㎝×10㎝=100cm2の作業にどれくらいの時間が掛かるのかを計算してみました。

トリア
1.6秒÷0.785cm2×100=204秒

ケノン
自動 7秒÷9.25cm2×100=76秒
手動 5.3秒÷9.25cm2×100=57秒

LAVIE
自動 9.5秒÷6cm2×100=158秒
手動 8.9秒÷6cm2×100=148秒

ケノンの一人勝ちという結果になりました。ケノンはトリアの約3倍、LAVIEの約2倍のスピードで処理できるようです。

運転音

脱毛器のいろいろな口コミを見ていますと、「音がうるさい」という意見をよく見かけます。

脱毛器での作業は意外と時間が掛かりますので、おそらくテレビを観ながら作業するという人が多いと思います。テレビの音が聞こえづらくなるほどの大きな音が出る機種もありますので、運転音の大きさは実は重要な項目だったりします。

トリア

使い始めは無音ですが、しばらく使っていて熱を持ってくると内部のファンが回り始めます。このファンの音が「ブィーン」と結構うるさいです。テレビの音は聞こえづらいと思います。

ずっと音が鳴っているわけでなく、鳴ったり止まったりするので、鳴ったときには余計に気になります。

脱毛作業中だけでなく、充電中にも音が鳴ったりやんだりします。

ケノン

ハンドピースの中にファンが付いています。音は「フーッ」という風の音で、かなり静かです。あまり気にはなりませんでした。

LAVIE

こちらもハンドピースの中にファンが入っていて、電源スイッチを入れたとたん回り始めました。音は「ウィーン」という音で、かなりうるさいです。テレビの音は、なかなか聞こえづらいですね。

作業時の使い勝手

面倒な脱毛作業を行う上で、使いやすさはとても重要な項目です。コードが邪魔だったり、重かったり、形状的に作業がしにくかったりしますので、 ぜひ抑えておきたいところです。

トリア

トリアの持ち手部分トリアは本体一体型で充電式のコードレスタイプです。とても扱いやすそうですが、イロイロと問題があります。

まず少し重いということです。584gということですので、500mlのペットボトルよりやや重い感じですね。実際持ってみるとそれほどでもないのですが、長時間の作業をするとちょっと疲れると思います。

あと肌センサーが付いていて、肌に密着していないと照射されない仕組みになっているので、凹凸があって密着させにくい部分は反応が悪いです。特に指の毛を処理するときは苦労しました。短気な人は少しイライラするかもしれませんね。

また、照射口は照射部分にまっすぐ当てなければいけないので、部位によってはやりにくいです。

照射口が小さいので、当てたい部分を見ながら作業する必要があります。つまり、テレビを観ながらの作業は困難になるということです。

ケノン

ケノンの持ち手部分ハンドピーは縦長の形状ですので、どんな持ち方をしても持ちやすいです。照射口が先端部に付いているので、凹凸のある部位にも入り込みやすく、また当てたい箇所が見やすいので使いやすいです。

ケノンはハンドピースが本体にコードでつながっているタイプですが、このコードが102㎝と、やや短い気がします。あまり長すぎても邪魔なのかな?という気もしますが、もう少しだけ長くても良いのではないかと思いました。

照射して、一個分横にスライドすれば次の照射が出来るので、手元を見なくても次々と照射していけるので、とても便利です。テレビを観ながらでも楽々作業できます。

LAVIE

ラヴィの持ち手部分LAVIEもハンドピースが本体にコードでつながっているタイプです。コードの長さは105㎝と、ケノンとほぼ同じくらいです。

ハンドピースは軽いのですが、照射口が裏側についているので、狭い部分には入り込みにくいですね。特に頭の丸みを帯びた出っ張り(先端の黒い部分)が少々邪魔です。鼻下の脱毛をするときには出っ張りが邪魔で上手く出来ませんし、もしOラインなど起伏のあるところの処理をするのであれば、かなりやりにくいと思います。

Oラインは肛門周りのこと、Iラインは性器周りのことです。これらの部位はメラニン色素が多い部分なのでメーカーでは推奨していませんが、やっている人は結構いるみたいですね。

また照射口がハンドピースの裏側に付いているので、あてたい部分が見にくいです。しかも、照射後は一度肌から離さないと次の照射がされない仕組みになっていますので、正確にあてながらの作業が困難で、照射ムラになりやすいです。

あと、このLAVIEには致命的な欠点がありました。
「パワー」の項目でも少し触れましたが、照射口のふちの部分の熱が逃げにくく、使用しているとすごく熱くなります。肌にあてていられる時間は長くても3~4秒くらいが限界です。また照射口の横から熱風がでていて、これも凄く熱いです。ですので、照射する直前まで10㎝以上離しておいて、照射したらすぐ離す、ということの繰り返しになります。かなりの集中が必要ですので、テレビどころではありません。

収納のしやすさ

しまっておく場所がない、邪魔だと困るという人もいると思います。

それぞれの大きさ比較

これは上から見た写真ですが、この状態での床からの高さはトリアが12㎝(本体幅)、ケノンが9㎝、LAVIEが9.6㎝です。
参考までに、トリアの下から上までの長さは23㎝となっています。

本体サイズを見るとそれほど変わらないのですが、ぱっと見はやはりケノンが一番大きく見えます。

ケノンとLAVIEは、フタがカチッとロックされませんので、ハンドピースのコードを綺麗に収納しないと、フタが半開き状態になってしまいがちです。

ちなみに、トリアは乱暴に置いたりすると横の網の部分が内側に外れてしまうらしいので、置くときは気をつけましょう。

見える場所に置いておくなら、ケノンは見た目にもオシャレでいいと思います。


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