永久脱毛の効果は「永久」ではない！また生えてくる
絶対にもう二度と、一本も毛が生えてこない脱毛方法はありません。
永久脱毛と呼ばれる方法でも、数年経てば毛がまた生えてくる可能性があります。
とはいえ、数本の弱々しい毛が生えてくるだけで、元の濃さに戻るわけではありません。
永久脱毛とは
永久脱毛という言葉は「あいまい」で、意味は人によって変わります。
永久脱毛に定義はない
永久脱毛という言葉には、公な定義はありません。
少なくとも「広辞苑」には載っていません。
なので、永久脱毛という言葉の意味は使う人によって変わりますし、
誰でも自由に「永久脱毛とは○○のことだ」と定義することもできます。
「レーザーは永久脱毛だけど、サロンの光は永久脱毛ではない」といっても、
これを言った人が決めた定義ですので、間違いとはいえません。
でも一般的には、「永久脱毛と呼べるのはニードル脱毛だけ」ということになっています。
いまある定義はウソ？
よく、
- 永久脱毛の定義は「最後の施術から１ヵ月以内の毛の再生率が２０％以下」
- 「最後の施術から６ヵ月後に減毛率67％以上」を「永久減毛」とする
このような定義がいろんなところに記載されているのを見かけますが、
これは一体、いつ誰が作ったのでしょう？
ネット上では、
「FDA（アメリカ食品医薬品局）が定めた」とも、
「AEA（アメリカ電気脱毛協会）が定めた」とも言われていますが、
これらのHPにはこのような記載はありません。
当サイトの調査不足･･･かもしれませんが、
これらの定義の元となる文献はFDAにも、AEAにも、他のどこにも見つけることができませんでした。
上記のような定義が本当に存在するのかどうかも、不明です。
ニードル脱毛（電気脱毛）が、唯一の永久脱毛
アメリカではAEA（アメリカ電気脱毛協会）が、
「電気脱毛はFDAが認めた唯一の永久脱毛方法である」と主張していて、
【参考】AEA（アメリカ電気脱毛協会）
実際にFDA（アメリカ食品医薬品局）のHPには、
「電気脱毛は毛包を破壊するため、永久的な脱毛方法と見なされます」
と記されています。
【参考】FDA（アメリカの政府機関）
レーザーやその他の方法については「永久脱毛」に関する記載はありません。
つまりアメリカ国内では、
電気脱毛（ニードル脱毛）のみが永久脱毛で、
レーザー脱毛は永久脱毛ではない、
という考えのようですね。
永久脱毛と、永久減毛の違い
最近では永久脱毛という言葉はあまり使われなくなってきています。
「永久脱毛ができるのは電気脱毛だけ」という考えが、日本にも浸透してきているためだと思われます。
一方、「永久減毛」という言葉も新しく生まれています。
これは、「毛量が減少した状態がずっと続く」ことを意味します。
永久脱毛の意味
一般的に使われている永久脱毛の意味は、
「絶対にではないが、毛が再生することがほぼゼロに等しい状態。またはその脱毛方法」
といったところでしょうか？
アメリカFDAでも、
「Permanent hair removal」（永久的な毛の除去）という言葉を使っており、
日本の「永久脱毛」という言葉もこれを直訳したものだと言われています。
永久減毛の意味
永久減毛は広く知られている言葉ではありませんが、
「毛が再生する可能性はあるものの、毛量が減少した状態がずっと続くこと。またはその脱毛方法のこと」
という意味合いで使われています。
医療レーザー脱毛や、サロンの光脱毛がこれにあたります。
「毛が再生する」といっても、一旦脱毛が「完了」してしまえば、再生する割合は1％にも満ちません。
レーザーの場合は約８回、サロンの場合は約１８回で「ほぼツルスベ完了」状態となりますが、
そこから数ヵ月後、または数年後に細い毛が数本生えてくることがあります。
１部位につき、レーザーで１～２本、サロンで３～６本といったところ。
ほとんどの方は気にせず放置する場合が多いようです。
それでも気になるなら、さらに追加施術することで本当の「永久脱毛」に近づけることもできます。
ちなみに永久減毛はアメリカでは
「Permanent hair reduction」（永久的な毛の減少）と表記します。
脱毛サロンでは永久脱毛できない？
上でもお話ししましたが、アメリカFDAのいう永久脱毛は、電気脱毛（ニードル脱毛）でしかできません。
サロンの光脱毛はもちろん、クリニックのレーザー脱毛でも永久脱毛はできないことになりますね。
でも、永久脱毛の意味を「毛がほとんど再生しなくする方法」とした場合、
レーザーでも、サロンの光脱毛でも可能です。
法律的にはサロンが毛を生えなくしても大丈夫？
脱毛は、毛を生やす組織「毛乳頭」を破壊することで、毛を生えなくする美容技術です。
平成13年11月8日に厚生労働省から発令された通知によると、
この「毛乳頭を破壊する行為」を医師免許を有しないものが行うと医師法違反になる、とのことです。
そのため、この通知の発令以降、
脱毛サロンは「毛乳頭を破壊する」とはいえない程度の照射パワーでの施術を、毎回行っています。
とはいえ、「毛乳頭を破壊しないレベルの照射」でも、繰り返せば毛乳頭はやがて破壊されたに近い状態になります。
そのため、サロンでの施術はどうしても「回数」が掛かってしまうのです。
違法かどうか？でいえば、サロンの脱毛行為を禁止するお達しはありませんので、今のところはセーフだといえるでしょう。
脱毛サロンでも毛を生えなくすることは可能
脱毛サロンでも、施術回数を重ねることで半永久的に毛が生えてこない状態にはなります。
ただし、サロンの場合はパワーが弱いので、毛根（毛乳頭）の機能を失わせるまでにレーザーの２～３倍の施術回数が必要です。
- レーザーなら１年半～２年で８回
全身脱毛で４５万円 - 脱毛サロンなら３年で１８回
全身脱毛で３０万円
早さをとるか、安さをとるか、ですね。